上棟

こんにちは、藤沢のサンキホームです。

昨日、関東甲信地方が梅雨明けしたとみられると発表されました。関東甲信地方が6月に梅雨明けするのは初めてのことだそうです。

この時期、お施主様からよく聞かれるのが「木は雨に濡れても大丈夫?」という質問です。

木材には、細胞の内腔や細胞と細胞の間にたまっている「自由水」と、細胞壁物質と結合して結晶状になっている「結合水」があります。
木材の乾燥過程では、まず「自由水」から蒸発します。
「自由水」が消失した時の木材の含水率は約30%で、この状態を「繊維飽和点」といいます。
「自由水」の量の変化は重量の変化はあっても、木材の性質には影響ありませんが、さらに乾燥させると「結合水」が蒸発し、木材は安定し、より強度が上がっていくのです。
そして最終的に安定する含水率を「平衡含水率」といい、
この状態になると木材は、乾燥すると水分を放出し、湿ってくると吸収するという調湿機能を発揮します。
雨に濡れて水分を吸ったとしても、また放出し、もとの「平衡含水率」に戻っていくのです。

とはいえ、出来れば濡らしたくないと思うのは、当社もお施主様も同じです。
先日サンキホームで上棟した建物では、土台敷の際に床下の断熱材、床下地パネルを施工してから上棟するところを、手間はかかりますが、先に棟上げし、断熱材や床下地パネルを後で施工するという方法をとってみました。